事例ご紹介

共栄株式会社 様

エリア
神戸市中央区
譲渡方法
M&A
引継ぎ期間
約4ヵ月
業種
卸売・小売業
支援方法
M&A業者と連携したマッチング
譲渡案件の提案を受けたときに気持ちや譲渡企業に対する印象をお聞かせください。

長年お取引のあった溝江商店の社長から、会社の将来について相談したいとのお話を頂いたのは4年前の夏でした。業種を問わず国内市場の縮小が言われる中、我々も持続的な成長の手段の一つとしてM&Aの活用を検討していたところだったので、前向きに考えようと思いました。

話を引き受けようと思った理由、譲受を決意した決め手をお聞かせください。

譲渡企業が弊社の事業拠点がない九州だったため、鉄スクラップの卸売業としての販路拡大が見込めたこと。鉄スクラップ以外のリサイクル事業にも取り組み実績をあげていることが我々の総合リサイクルと言うビジョンに合致したこと。これらに加えて、堅実経営と言う社是と従業員を大事にする社風、ここに私が共感したことも大きな理由となりました。

M&Aの手続きを進める中で大変だったこと、予想外だったことは何ですか。

ご事情が後継者不在だったので事業承継することについてはトップ同士ですぐに話がまとまりました。とは言え会社対会社ですから、必要な調査や手続きはあります。約半年の間、こう言った作業を弊社経営陣で情報共有しつつ譲渡企業と日程調整して進めていくとなると、慣れていないせいもあって結構慌ただしく感じられました。

実際にグループ会社になってみて相乗効果が出ていると感じている点はありますか。

卸売業は物流なくして成り立ちません。溝江商店は自社の事業に加えて、共栄グループの加工・集積の拠点としての役割も担うようになりました。今年からは、近くの港に鉄スクラップの集積場を開設し海外輸出も可能な物流拠点へと成長しています。更に、ここ最近では溝江商店が抱えていた得意先と弊社の他の拠点との取引事例が増えてきました。全国の拠点で対応できるのが我々の強みですから、今後はここのところをもっと伸ばしたいですね。

今後の展望をお聞かせください。

共栄がどのような会社なのか、どこを目指しているのか、社内にも徐々に浸透し、従業員の意識も変わってきたように思います。この春には溝江商店として初めてとなる新卒社員が入社しました。新しい人員の受け入れ体制の整備など将来を見据えた組織の構築にも着手しています。

総合リサイクルと言う仕事は、静脈産業と呼ばれる地味な仕事ではありますが、人の生活にも産業活動にも欠くことができない存在です。又、循環型社会を創り出すのに静脈産業の発展は必要であると考えます。地元における溝江商店の看板を大事にしながら、社会が必要とする企業としてどうあるべきか、次の時代に生き残るために従業員だけでなくグループ全体で一緒に考えていきたいと思っています。

仲介機関・引継ぎ支援センターの対応はどうでしたか。

本件は譲渡企業のオーナーから直接頂いたお話ですが、センターに相談して力を借りて良かったと思っています。譲渡側の経営者も譲受側の経営者も、事業のことはベテランでも、事業承継について経験が豊富な方はそう多くないと思います。我々もそうでした。事業承継は通常のビジネスと異なり、やはり双方の心や思いを大事にしなければ良い結果にはつながりません。その点で、双方の立場を理解して繰り返し相談ができて、必要に応じて現地へも足を運んでもらえたこと、これら一つ一つの積み重ねが成約に至った理由だと感じています。

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