事例ご紹介

株式会社モンノ 様

ガス設備工事、空調・給排水設備工事、太陽光発電、および周辺の設備機器の販売を手がけるモンノ株式会社は、現社長の高齢をきっかけに、息子さんである専務に事業承継を行う予定です。このたび、計画的に事業承継を進めるため、当センターのサポートのもと、「事業承継計画」を策定しました。

 

 

-息子さんに事業承継しようと考えられた経緯について教えてください。

(門野正市現社長、以下現社長)

当社は大正13年に創業し、創業94年目の企業です。私の祖父が創業し、私は3代目。専務にバトンを渡すと4代目になります。

先代は75歳で他界しましたが、私もその年齢に近づき、それまでには事業承継をしたいと考えていました。今73歳になります。そんなこともあって、今から5年前、海外留学していた息子を呼び戻し、後継者にしようと決めました。

(門野裕太次期社長、以下次期社長)

私は学校卒業後、別の企業に勤務していましたが、いつか親の会社に入るものだと考えていました。

4年間の会社勤めと1年間の語学留学を経て、父親の招きもあって入社しました。会社に入社した段階で、自分は後継候補者なのだと意識していました。

 

-事業を承継するにあたって、不安はありますか?

(現社長)

私が先代から引き継いだ経験から言えば、先代に相談できるというだけで安心します。先代が亡くなり、相談できなくなってからその存在の大きさを痛感しました。それからは苦労して手探りでやってきました。そのため、息子には何でも相談してもらえたらと思っています。

(次期社長)

社外の取引先や金融機関との関わり合いはまだ不安はあります。社内では現社長や社員との関係づくりは丁寧に行っていきたいと考えています。

一方で、経営の知識や経験が少ないことが一番の課題だと思っています。そして、具体的にどう進めていくのかについても少し不安があったので、兵庫県事業引継ぎ支援センターを訪問しました。

 

-事業承継計画の策定や、計画を進める上でに苦労した、している点はありますか。

(次期社長)

事業承継計画で盛り込んだ内容は、自分が入社してからやりたいと考えていたことを落とし込みました。

書き留めていた課題を計画書の作成でより整理できました。この計画に関する課題は、社長や社員にもこれから共有していくつもりです。

入社して5年、社長の指導もあって様々な部署を経験しました。すぐに仕事は分からなくても、現場の空気を感じることができました。

また、経理・労務など経営の知識が足りないので、社長の許可を得て中小企業大学校にも通っています。5年後には社長を引き継ぐ計画にしています。

(現社長)

息子が作った計画書を見て、やるべきことをポイントを絞り、思ったよりよく書けていました。これを見て、少しだけ肩の荷が降りました。

息子はやりたいことを計画するだけでなく、実際に行動にも移しています。若手を集めて意見を聞く場を設けたり、これまでやってこなかった取り組みも活発に行っています。若手からたくさんいい意見も出て、有意義な取り組みができています。

 

-兵庫県事業引継ぎ支援センターに相談されていかがでしたか?

(次期社長)

後継者としてどうすべきか悩みもあったので、思い切って相談させてもらいました。

引継ぎ支援センターの方から頂いた引継計画書を完成させるには社長の押印も必要なので、社長に自分の考えを説明するきっかけもつくってくれて有難かったです。

社内で事業改善や事業承継の課題に精通している者はいないので、気軽に無料で相談できる場所が

あるのは大変ありがたいです。今後は事業拡大に向けてM&A等も検討しているので、引き続き相談にのってもらいたいと思っています。

 

-今後の展望について教えてください。

(現社長)

当社は、ガス設備工事、空調・給排水設備工事などを展開しているが、これに電気工事を加えて総合設備工事ができる会社を目指しています。社員に教育し、資格取得を目指すなど取り組みを進めている

ところです。また、時代も変わってきているので、新しい取り組みもできたらいいと思っています。

(次期社長)

電気設備は、ガス設備や水道設備とは別のノウハウがいるので、M&Aの活用も選択肢の一つです。

また、これまでは市場の成長にのり目の前の仕事を追ってきましたが、建築ブームは過ぎ、人口減少の社会です。社内改善にも目を向け、各部署で目標を立てて計画的に取り組む風土創りを深めようと思っています。そしてこれまでのように、お客様に快適にガスや水道を使っていただける総合設備工事会社を目指しつつ、更に別の方向にも目を向けていきたいと考えています。

-事業承継を考えている事業所へアドバイスを

(現社長)

息子など親族の後継者が、なかなかその気にならないという話を聞きますが、現社長が早い目に意思表示をしておくことが重要です。具体的な意思表示があって初めてその気になりますから。

(次期社長)

後継者は、可能な限り社員と接点を持つことを意識することが大切です。そして現社長とのコミュニケーションも理論ばかりではダメです。社長の想いを汲み取り、その上で言いたいことも伝えないといけない。

現社長と社員に応援してもらうために、コミュニケーションを密にとることが重要です。

 

 

 

 

<モンノ株式会社>

営業内容:ガス配管工事、住宅設備・給排水衛生設備・太陽光発電施工販売

所在地:神戸市須磨区弥栄台4-1-3

HP:http://monno-jp.com/

 

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